クルゼイロ・エスポルテ・クルーベ (ポルトガル語: Cruzeiro Esporte Clube) は、ブラジル・ミナスジェライス州の州都ベロオリゾンテを本拠地とするサッカークラブである。
1921年1月2日にイタリア系移民たちによってSEパレストラ・イタリア (Sociedade Esportiva Palestra Itália) のクラブ名で創立され、1925年まではイタリア系移民のみを受け入れていた。当初のクラブカラーはイタリア国旗と同じ白・緑・赤だった。
第二次世界大戦でブラジルが連合国側についたため、イタリアを連想させる組織は改名を強制され、1942年にクラブはクルゼイロECへと改称した。クルゼイロとはブラジル国旗にも描かれている南十字星を表す。この時にクラブカラーも青と白に変わった。
カンピオナート・ミネイロ(ミナスジェライス州選手権)での優勝回数は、同じベロオリゾンテのライバル、アトレチコ・ミネイロとともに突出している。2003年シーズンにはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAに初優勝した。この年にはコパ・ド・ブラジルとカンピオナート・ミネイロも制しており、ブラジルサッカー史上、初めて3冠を達成したクラブとなった。国際舞台では1976年と1997年の2度、コパ・リベルタドーレスに優勝して南米チャンピオンに輝いている。
ブラジル全国で6番目に人気のあるクラブで、ミナスジェライス州で1番人気のあるクラブである。
ホームスタジアムのミネイロン(公式名称:エスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント)はアトレチコ・ミネイロと共用している。
チームの愛称・マスコットは狐(Raposa)である。
1994年2月にはプレシーズンマッチで来日し、東京ドームでジュビロ磐田と対戦、3-1で勝利した。
2019年12月のブラジルリーグ・セリエA最終節で敗退し、創設から初の2部(セリエB)降格が決定。以降低迷が続いて財政難に陥り、2021年12月にOBのロナウドが、クルゼイロの株式90%を4億レアルで買収し筆頭株主となった。