ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ・フットボール・クラブ(Western Sydney Wanderers Football Club)は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州シドニー郊外のパラマタをホームタウンとする、オーストラリアプロサッカーリーグ(Aリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。
Aリーグを脱退したゴールドコースト・ユナイテッドFCに代わる新しいクラブとして、オーストラリアサッカー連盟 (FFA) により2012年4月4日に創設が告知され、6月25日に正式に創設された。Aリーグ参加を計画して2009年にパラマタをホームタウンとするシドニー・ローヴァーズFCが創設されたが、資金繰りの問題により参入は見送られチームは解散された。シドニー・ローヴァーズFCに代わるクラブとして、2012年4月4日にFFA CEOのベン・バックリーがシドニー西部に新しくクラブを作ると発言し、スコット・チッパーフィールドやルーカス・ニールが支援を表明した。5月17日にライアル・ゴーマンが代表に就任、クリスタル・パレスFCのコーチを務めていたトニー・ポポヴィッチが監督に就任することも発表された。
クラブ初シーズンとなったAリーグ2012-2013シーズンは、出だしで0勝1分2敗と低調な滑り出しとなったがその後は順調に勝ちを重ねRound 23(第23節)で首位となり、最終節Round 27でニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFCを3-0で破ってリーグ参入初年度でのレギュラーシーズン優勝が決定した。それに伴いAFCチャンピオンズリーグ2014の出場権を獲得した。
AFCチャンピオンズリーグ2014でACL初出場すると予選で川崎、蔚山、貴州のグループHを4勝2敗で首位通過して決勝トーナメントに進出した。
ブリスベン・ロアーと優勝争いをしたが、Aリーグは2位で終えた。AFCチャンピオンズリーグ2015の出場権を獲得した。
小野伸二がコンサドーレ札幌に移籍。
ACL2014の決勝トーナメントでは日本王者・サンフレッチェ広島に第1戦を1-3で落としながらホームで2点ビハインドを逆転すると、前回王者で中国スーパーリーグ3連覇中の広州恒大を準々決勝で、その広州恒大を最後まで苦しめた韓国のFCソウルを準決勝で破って、オーストラリア勢として2008年のアデレード・ユナイテッド以来6年ぶりの決勝に進む。そして2014年11月1日、サウジアラビアのアル・ヒラルを下して、AFCチャンピオンズリーグを創設3年目で初優勝。オーストラリア勢としては初優勝の快挙を果たした。
FIFAクラブワールドカップ2014にAFC代表として出場し、準々決勝でクルス・アスル(メキシコ)、5位決定戦でESセティフ(アルジェリア)に敗れ6位に終わった。
2015年1月に入り、ニューカッスルのユースチームからサム・ギャラウェイ、アクヒサル・ベレディイエスポルからケレム・ブルトを獲得。さらにAFCチャンピオンズリーグ2015対策として、Jリーグから川崎の田中裕介、広島の髙萩洋次郎 らを相次いで獲得した。ヴィトール・サバは退団した。
2年連続の2回目の出場となったAFCチャンピオンズリーグ2015の予選で広州恒大、鹿島、ソウルのグループHを2勝2分2敗の3位で終えて連覇を逃した。前回王者がグループステージで敗退した。また2014-15シーズンのリーグ戦は序盤から苦戦が続き4勝6分17敗 9位で終えてACL2016の出場権を逃した。
2014-15シーズンをもって守護神でもあったアンテ・コヴィッチとACL2014の決勝点を決めたトミ・ユーリッチ、アントニー・ゴレッチ、ニキータ・ルカヴィツヤ、ケレム・ブルト、ヤコポ・ラ・ロッカ、ニック・ウォード、ジェイソン・トリフィーロ、ニック・カルマル、エイドリアン・マダスッチが退団した。イアンニ・ペルカティスはブラックタウン・シティFCへ移籍した。また2015年6月6日には田中裕介と髙萩洋次郎の日本人2選手が退団した。
パース・グローリーFCからスコット・ジェイミーソンを獲得した。