FCメタリストハルキウ

1925年に、鉄道製造工場のサッカークラブとして設立された。ソビエト連邦のリーグに所属し、1960年にソビエト連邦サッカーリーグ（1部）に昇格した。1965年に「金属労働者」を意味するメタリストというクラブ名をつけた。降格などを経験する難しい時期を経て、1982年にソビエト連邦サッカーリーグに再昇格し、リーグ解体までトップリーグの地位を維持した。1983年にUSSRカップで準優勝し、1988年にUSSRカップで初優勝した。ウクライナの独立後はウクライナのリーグに所属し、1992年にはウクライナ・カップで準優勝した。ウクライナ・プレミア・ディビジョン（1部）はFCディナモ・キーウとFCシャフタール・ドネツクの2強の勢力が強いが、メタリストは2006-07シーズンから2011-12シーズンまで5シーズン連続で3位となっている。

本拠地のメタリスト・スタジアムは40,003人を収容する。1926年に建設されたが、UEFA EURO 2012の会場として使用されるため、2009年までに全面改築がなされた。

2008-09シーズンのUEFAカップでは本戦グループリーグでポルトガルのSLベンフィカやギリシャのオリンピアコスFC、トルコのガラタサライSKといった強豪を倒し、決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメント1回戦ではUCサンプドリアを倒したが、同国対決となった決勝トーナメント2回戦でFCディナモ・キエフに敗れた。

2016年に経営破綻したため、クラブは同年解散した。

2017年8月、ウクライナの裁判所はクラブの権利を破綻当時のオーナーから没収し、国有財産の管理下に置いた。 また、2020年5月には、元FCメタリストのスポーツディレクターであるイェフヘン・クラスニコフがFCメタルハルキウを設立し、それ以来ウクライナ3部リーグに参加していた。

2020年のシーズンに3部リーグで優勝した後、メタルはメタリストに改名され、古いFCメタリストハルキウのエンブレムがそのブランドと歴史とともにクラブに返還され、クラブは復活した。

翌2021年のシーズンも2部リーグで優勝し、ウクライナプレミアリーグに復帰した。